2008年05月28日

人によいカビ、悪いカビ

 人によいカビはコウジカビのように麹として味噌や醤油、日本酒を作るために用いられてきたものがあります。日本人は、昔からカビの持つ酵素作用や科学的には得られない物質を生合成する能力をうまく利用して、恩恵を受けてきました。
 対して、人に害をもたらしているカビは以下の5種類があります。

@真菌感染症
Aアレルギー
B真菌中毒症
C食中毒
D工業生産物の劣化

@真菌感染症
 真菌感染症は、いろいろな種類のカビが、皮膚や体の中で繁殖するなどして、死にいたることさえあります。有名な病気に水虫があります。水虫は体の表面で繁殖し、悪さをしていますから、表在性真菌症といい、ほかにもカンジダなどの菌が、体の表面のいたるところに食らいつきます。
 体の中で悪さをするカビは、深在性真菌症とされ、脳、肺や体のどこでもカビは繁殖してしまいます。でも、健常者には、抵抗力があり、重度な真菌症にはなりにくいのです。しかし、過度のストレスや過労の方、病気で免疫抑制剤ステロイドなどを投与されている方など、体の弱っている方にはカビは容赦なく襲ってきます。これを「日和見感染」といいます。

Aアレルギー症
 アレルギー症(過敏症)とは、いろいろな物質によって気管支で、過剰な抗体反応が起こってしまい、アレルギーの諸症状になることです。一番多い原因物質はハウスダストで、主にダニの糞や死骸で、カビもその原因の一部です。

B真菌中毒症
 真菌中毒症は、カビの代謝物、毒素による症病のことをいい、この毒素(マイコトキシン)の中には高い発がん性のものもあり、厚生労働省によるガンにならないための十二か条の中に、カビの生えたものは、食べてはいけないと明記されています。この毒素は眼に見えにくく、熱に強い、厄介なものです。

C食中毒
 食中毒は、わずかに麦角菌によるものと、毒キノコによる食中毒のことを指します。

D工業生産物の劣化
 工業生産物の劣化については、あらゆる生産物がカビによる劣化にさらされています。飛行機の燃料タンクや信号機、ボールペンのインク、塗料や、もっと身近な物では、服や靴、カーテン、カーペットなどです。おもしろう物では、実際に市販されている消毒用液体石鹸にまで、カビが生えてしまい、メーカーは製品を大量に回収しなければならなくなったことがありました。

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2008年05月26日

カビとは

 辞書によるとカビ()とは菌類のうち、菌糸からなる原糸体をつくり、子実体をつくらないものの慣用的名称とあります。(大辞林 参照)
 カビが微生物の種類であることは知られていますが、その微生物は35億年前に誕生し、地球上のありとあらゆる場所に生息しています。それは溶岩や岩を土にして植物の栄養を作り、植物や動物が死ねば、それを土に返したりして、働いています。この微生物の働きがなければ、動植物は地球上に存在していないのです。
 しかし、この微生物が原因で、アレルギー、風邪、虫歯、水虫、食中毒、エイズ等、人間の生活に問題を起こすこともあります。
 カビは専門家の間で真菌と呼ばれています。真菌は細菌(バクテリア)と違い、核の構造は真菌細胞といい、二重の角膜に覆われてDNAがあります。これは私達人間や動植物と同じ構造です。
 一方、細菌(バクテリア)の細胞は原核細胞といって非常に単純な核を持っています。それは紫外線などの影響を受けやすく、簡単にDNAの配列が変化しますので、O−157などのように突然変異して蔓延することがあります。
 カビと細菌(バクテリア)は微生物の中でも、まったく違った生き物です。細菌(バクテリア)は赤痢菌コレラ菌大腸菌などがこの細菌類で、単細胞のため、水分・湿度の条件があえば、倍々ゲームで増えていきます。眼に見えない上に、増殖するスピードがあるため、厄介な生き物です。
 一方、カビはキノコと同じで、菌糸が発芽して伸びていき、やがて胞子ができて、飛ばしていきます。数は増えますが、いつまでたっても単細胞のままです。冒頭の子実体とはキノコのことで、この子実体がないのがカビです。

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posted by クッキングパパ at 11:52| Comment(0) | TrackBack(0) | カビの基礎知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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